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プロモーションビデオ撮影(PV/VP)

プロモーションビデオ(PV/VP)ドローン撮影の知っておきたい3つのポイント
地上カメラ撮影映像のアクセントとして。映像訴求力の向上や空撮だから撮れる画づくりのために、ドローンがスポット的に指定アングルの撮影を行う事が多い空撮となります。

必須カット・おまかせカットのイメージをお伝えください

企業プロモーションビデオ・商品プロモーションビデオ・サービスプロモーションビデオ・リクルート用ビデオなどの映像訴求力アップのために、映像制作会社さんより助っ人としてドローン空撮をご依頼頂くケースが多くなります。エンドユーザー様・広告代理店様よりご相談頂く場合もあります。

どうアピールするか?というシナリオ(筋書)をあらかじめ想定したうえでの撮影が大半です。これは地上カメラ撮影もドローン撮影も同じです。ぶっつけ本番でとりあえずの撮影では撮りモレもありますし、高い訴求力の映像は仕上がりません。

映像制作会社さんからのご相談は具体的な撮影イメージをお伝え頂ける場合がほとんどです。「こんなシーンは必須で、あとは空撮のプロに任せます!」そんな感じで事前打ち合わせが進みます。

エンドユーザー様や広告代理店様の場合、映像自体に不慣れな場合もあり、シナリオが無い状態で「ドローン撮影ありき」でのご相談もございます。当日おまかせでも撮影は可能ですが、ドローン撮影の場合、法律的に不可な空撮や、安全上問題のある空撮、近隣調整が必要なケースも多く有ります。極力ご希望のイメージは事前にお聞かせください。もちろんご希望カット以外の”おまかせでカッコいいカット”もソラカメラの判断で当日併せて撮影します。

■ 法律的にNGや近隣調整(事前準備)が必要な例

高速道路上NGのためドローン撮影不可
高度150m以上NGのためドローン撮影不可(セスナ機のような高高度撮影は原則不可)
第3者の私有地上空は許可無くドローン飛行NG。被写体から水平距離が離れた斜め上から撮影の場合、近隣調整が必要なため当日の思い付きでの調整は困難。
無許可での公園飛行はNG。自治体により禁止・利用許可・利用申請などが必要。
民間の土地所有者の上空権利について
「他人の土地上空を無許可でドローン飛行してはダメ!」という法律自体は存在しませんが、民法207条において≪土地の所有権は法令の制限内においてその土地の上下に及ぶ≫と明記されています。実は民法においては高度が明記されていないためグレーな解釈となります。別に航空法と呼ばれる法律では、飛行機等が安全に飛行できる最低高度を「最も高い障害物(建物等)の上端から300mの高度」と記載されています。民法・航空法より多くの法律専門家は≪ドローンが飛行する高度150m以内は土地所有者の許可が必要≫と解釈しています。実際は無許可での第3者の私有地上空をドローンが飛行する事による裁判の判例が過去無いため、すっきりとした判断が難しく、解釈の仕方によっては「許可無く第3者の所有地上空」を飛行するドローンオペレーターも居ます。

「できる」「できない」はあります

ドローン空撮では法律的に、技術的に不可能な撮影も多々ございます。なかなかドローンの特性がわからない状態では判断が付きにくいかと思います。よくあるご相談で実現がなかなか難しいケースとしては下記のような事例があります。「できる」「できない」は事前に空撮イメージをお伝え頂ければ、ドローンオペレーターが判断可能です。おおよそは法律・安全を無視すればできますが、ソラカメラでは法令順守・安全第一の撮影となりますのでご理解ください。

case01

不動産近隣PRのため駅から物件までの道順でドローン飛行撮影したい!

マンション・戸建など。駅チカや周辺環境のPRのためにドローンで道順を沿うような形で飛行できればとても良いアピールになりますよね?でも実際は実現は不可です。

NG理由
  • 第3者の頭上は航空法によりドローン飛行が禁止
  • 公道の第3者の通行を制限できない(占有許可も現実的ではない)
こんなご提案は”あり”ですか?
スタビライザーと呼ばれる撮影特機を利用すると、歩きながら撮影してもブレない動画撮影が可能です。特に最近テレビのロケ番組にも多く利用されています。手持ちコンパクトなスタビライザーを利用すれば目線より少し高いくらいのアングルで駅前から物件までを、まるで低空で飛んでいるような撮影は可能です。また経路に沿ったドローン飛行は現実的では無いですが、駅から物件までの様子を上空のあるポイントから定点撮影する事は可能です。

case02

明石海峡大橋の通過するフェリーを真俯瞰より撮影したい!

大型船舶プロモーションビデオ撮影時に最も多いご相談。明石海峡大橋・瀬戸大橋などは映像が映えるロケーションです。真俯瞰の映像は、まだ誰も見たことが無いようなインパクトのある映像になりそうです。この条件は完全にNGでは無いですが、障壁や条件が多く、実現が難しい空撮です。

NG理由
  • 大型船舶はおよそ橋の中央部を航行するため陸地から操縦者の目視内範囲でドローンが届かない
  • 目視外飛行は航空法では原則禁止(目視外許可を取れば法律的には可能)
  • 多くの他の船舶が航行する海域のため第3者の船舶頭上へドローンが飛ぶと航空法違反に
  • 真俯瞰かつ橋と船舶を1画面で収める場合、高速道路に近接するため航空法では禁止
  • 風向や風速によっては高速道路に近接するとリスク大
  • 撮影のためだけに大型フェリーを走らせることは現実的ではないので基本1日1チャンス
こんなご提案は”あり”ですか?
「明石海峡大橋」「瀬戸大橋」という条件を外せば、真俯瞰の撮影は場合により可能です。目視外飛行の場合はオペレーター以外の監視人員体制も重要です。陸地より水平距離が300m程度であれば護岸より離陸し、船舶へ接近しての撮影も可能です。超大型橋でなければ陸地からでも十分届く範囲だと思います。「陸地から極力近い航路」「停船状態も撮影」できれば色々なアングルで船舶撮影が可能です。

case03

都会の高速道路を疾走するトラックを横から追従しながら撮影したい!

都心ビル群に囲まれた高速道路高架の上を颯爽と走るトラックをドローンが並走しながら撮影。まるで映画のような大迫力の映像が撮影できるでしょう。残念ながら法律上・安全上・近隣調整などの問題でほぼ実施は不可能です。

NG理由
  • 無許可で第3者私有地上空をドローンは原則飛行できない
  • トラックを追従しながら近接した撮影はドローン操縦的には困難
  • 都心であれば飛行ルート上に障害物が多数ある
  • 構造物などの影に入りオペレーターが常に目視できる状況でドローン操作ができない
こんなご提案は”あり”ですか?
海沿い(海上をドローンがえ並走飛行して撮影するようなイメージ)・広大な許可を頂けそうな私有地・広い撮影施設などのロケ地を検討することはいかがでしょうか?トラックとドローン飛行経路の調整が可能であれば、並走しながらの撮影は可能です。ただし、ドローンの操縦技術的にはかなり高度なテクニックが必要です。カメラワークもより複雑になります。ドローンカメラマンとしてはチャレンジしてみたい撮影です。ロケ地条件がクリアになるようなご相談が有ればぜひ、お待ちしています!ドローン操縦1名&カメラ操作1名の2オペレーションでの撮影が必須となります。もちろん通常1オペレーション撮影より撮影費用はあがります。

case04

施設屋内のスケール感を伝えるためにゆっくりと見渡すよう飛行したい!

施設内のスケール感を演出するために、屋内をドローン飛行撮影できれば、地上カメラやスタビライザーでは撮影できないインパクト撮影が可能です。この撮影は撮影イメージや現場判断で実施可能か不可能か判断させて頂く空撮です。

NG理由
  • 屋内にはGPSが届かずドローンが安定飛行できない
  • 光沢ある1色の床面などの場合は別の安定センサーも不安定に
  • ドローン自体が巻き上げる風の影響もまともに受ける
  • リフト・重機など施設内に2.4GHz帯無線があれば混線電波リスクが高い
  • 万が一の衝突や墜落の場合に保険適応金額以上の高額な設備がある
こんなご提案は”あり”ですか?
体育館や新築倉庫・工場など設備が稼働していない状態ならおおよそ飛行は可能です。ただ狙ったルートを直線的にゆっくり撮影するような飛行は困難で、ドローン自体が巻き上げる風の影響を受けるのでドローン自体の進行の惰性で操縦するようなオペレーションになります。真上へのホバリングや、全体を見渡すようなシーンであれば現場状況により対応可能です。撮影イメージを事前に必ずお伝えください。別途費用になりますがロケハン確認を行わなければ可否を判断できません。下記映像はソラカメラにてドローン撮影担当させて頂いた映像です。前半の体育館の上空からの撮影が飛行シーンとなります。
ドローンを手に持って歩きながら撮影すると、スタビライザー同様滑らかに低空を飛んでいるような映像になります。外観はドローン撮影。施設内は可能な範囲でドローン撮影という撮影プランが理想的です。

case05

上空からドローンが降りてきてそのまま結婚式場のエントランスより進入し式場内部の撮影までを1カットで撮影したい!

特に映像制作会社さんからは編集店無しで1カットで上空から建物の中に進入するような撮影相談がたまにあります。入口の広さや室内の広さによっては、ひょっとすると無理をすれば可能かもしれません(笑)

NG理由
  • 室内ではGPSが捕捉できないため安定して飛行できない
  • GSPが無い状態でのゆっくりした直進操作が難易度が高い
  • 壁面への衝突リスクが高い
  • やってみないとわからないので100%お約束できない
こんなご提案は”あり”ですか?
編集無しの1カットで撮影する事に意味があると思いますが、上空と室内を編集でつなげば可能です。地上に降りた後のシーンはドローンを手に持って低空飛行映像的に撮影するか、スタビライザーで施設内を動くか。絶対に1カットで撮影したいというのであれば、ご依頼主様などみなさんのご理解を頂けましたらチャレンジはしてみたいですね。さすがにプロポ操作も手が震える撮影になりそうですが。

ドローン機種(撮影画質)にこだわれば撮影費用が上がります

空撮で主に使われる機種として下記の3種があります。いずれもDJI社製の機種です。通常プロモーションビデオではPhantomが一番よく利用されています。1オペレーションで扱いやすく、適度に軽量で、画質も高い。いわばバランス型のタイプです。Inspireやそれ以上の大型機種はカメラ取り付けタイプで、用途に併せてカメラを付け替えることが可能です。機種の特性をあらかじめ確認のうえご相談ください。

Inspire以上の撮影を行う場合、撮影費用もその分上がる事も多い(撮影人数が2オペの場合や機材が高額)ので、御見積段階より必要画質をご検討ください。過去の事例で言いますと、企業のVP・通常のテレビ番組・ハリウッド映画WEB用プロモーションビデオでPhantomシリーズを利用しています。ハイビジョン番組・ドラマ・CM・映画本編などはInspireでカメラも良いものを利用。場合によっては大型ドローンに一眼レフを搭載しての撮影が望ましいです。

  MavicPro Phantom4Pro Inspire2
 
特長 小型軽量で折り畳みができる事から機動性が高い。画質は他機種に比べ劣る。ソラカメラでは予備機として利用。 軽量・高画質のバランス型。通常撮影はまずこれで十分。4Proよりカメラグレードがアップしています。 カメラ付け変え可能。より高画質で複雑なカメラワーク対応可能。ドローン本体・カメラの2オペワーク可能。
対角寸法 335mm 350mm 605mm
重量 743g 1,388 g 3,440g
動画サイズ 【純正付属カメラ】
DCI4K:4096×2160
UHD4K:3840×2160
2.7K:2720x1530
FHD:1920×1080
HD:1280×720
【純正付属カメラ】
C4K:4096×2160
4K:3840×2160
2.7K:2720×1530
FHD:1920×1080
HD:1280×720
【ZenmuseX4カメラの場合】
C4K:4096×2160
4K:3840×2160
2.7K:2720×1530
FHD:1920×1080
フレームレート 24/25/30/48/50/60/120P
※動画サイズにより異なる
24/25/30/48/50/60/120p
※動画サイズにより異なる
【ZenmuseX4カメラの場合】
23.976/24/25/29.97/47.95/
50/59.94/119.88p
※動画サイズにより異なる
センサー 1/2.3インチ CMOS
有効画素数:1,235万画素  
1インチ CMOS
有効画素数: 2,000万画素
【ZenmuseX4カメラの場合】
1インチ CMOS
有効画素数: 2,000万画素
最大飛行時 ※1
(バッテリー1本)
約27分 約30分 約27分
操作人数 1名 1名 1名 or 2名
参考機材価格 ¥150,000前後
※最低限の関連備品など含む
¥250,000前後
※最低限の関連備品など含む
¥700,000前後
※カメラZenmuse X5Sの場合
メーカーURL https://www.dji.com/jp

※1 通常ドローンオペレーターはバッテリー残量が20-30%を切ると安全面に配慮し着陸します。風などの諸条件でバッテリー消費も激しくなります。実際の飛行時間は表記より短く実質7割程度の時間となります。

大型ドローン機種がすべてカメラ性能が良い訳ではありません
「画質が良いと聞いたのでInspireで撮影してください!」というご相談をたまに頂きます。Inspireは取り付けるカメラにより画質が異なります。いわばカメラもピンキリ。一番安価な機材のパターンの本体Inspire1/カメラZenmuse X3のセットではPhantom4Proより映像の品質は落ちます。上記比較表のとおりカメラ性能だけではInspire2でのフライトの場合はZenmuseX5以上のカメラを搭載しなければ映像高画質メリットは得られません。

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テレビ局・一部上場企業・学校・官公庁・各種団体etc さまざまな撮影実務経験があります。